名前に示されているとおり、「黔霊山」は、黔(貴州省の略称)にある霊山であり、黔南第一の山と言われています。黔霊山は森の色調の深さと、湖水の美しさで全国的に有名で、昔から貴陽市の観光名所であり、仏教聖地でもあります。ここは自然景色、文物古跡、民族風習、リゾートが一体となった都市型の総合公園です。黔霊山は弘福寺、黔霊湖、三嶺湾など六つの観光区で構成されています。
黔霊公園は貴陽市の西北にあり、南に棗山路、東に八鳩岩路、北東に市北路、北に行けば関刀岩、子関ダムがあり、西には長坡嶺林場、七沖嶺、三橋村と聖泉があります。市街地から1.5キロの距離にあり、面積は426ヘクタールに達します。この公園は1957年に建てられ、園内には古樹が多く、四季を通じて緑が絶えることはありません。風光明媚とあいまって、昔から貴州高原に輝く珠玉のような存在で、「黔南第一山」と言われます。
黔霊山は黔中山原中部の一部であり、奇岩が多いことで知られています。標高が1100~1396メートルで、まわりには白象嶺、八角岩、大羅嶺、象王山、七沖嶺、檀山、杖鉢山などの嶺が連なっています。その中、大羅嶺は標高が1396メートルであり、園内及び貴陽市北西の第一高峰です。
黔霊山の特徴
黔霊山の寺は、清の康熙十一年(1672年)から作られ始めました。その時、四川の赤松和尚は杖を策して黔霊山に来ました。万峰環繞している黔霊山を見て心から歓喜しました。早速入山して、信者の喜捨によって草庵を結び、宏福寺を建立することに至ったということです。その後、十数年の努力によって梵刹が完成しました。黔霊山はまさしく貴州省の首刹の位置を占めています。
山頂までの登山道は「九曲径」と呼ばれています。九曲径は清の時代に切り開かれたもので、合計380段の石段になっており、「二十四道之字拐」とも称されます。地形に沿って曲がりくねっているその道で山を登ると、黔霊山の美が味わえます。