金山嶺長城は長城の中で最も代表的な場所で、河北省の滦平県と北京市の密雲県の境界にあります。西の竜峪口から東の望京楼まで、全長10.5キロあり、建築様式が異なっている望楼が67個あり、烽火台が2つあり、関所が5つあります。現代まで最もよく保存された明代の長城で、専門家に明長城の精華と呼ばれています。
金山嶺長城は明朝洪武元年(公元1368年)から、大将の徐達によって建てられました。隆慶元年(公元1567年)倭寇に抵抗した名将薊鎮総兵隊長戚継光と薊遼総督譚綸は徐達によって建てられた長城を基に延長し、改築しました。この長城は山を要衝に、水を要塞に建設しました。打ち破ることができない堅固で壮大な城壁です。望楼が兵士護衛のために林立し、「一夫当関、万夫莫開」と言えます。広い視野、密集した望楼、独特な防御体系機能で名高いです。
密集した望楼
望楼は一般的に50~100メートルごとにあります。壁は巨石をもとに建てられ、高さは5~8メートルです。建築が精巧で、形式も多様です。レンガと木の構造があり、組積造もあり、一重もあり、二重構造もあります。屋根の構造も陸屋根、ドーム型、船のとまのような屋根、四つの端は空に伸びる屋根、八つの端が藻井の屋根もあります。一楼は一つの形状です。その美しさは八達嶺、山海関、嘉峪関などの長城と比較することができません。
軍事防御体系
金山嶺長城の軍事防御体系は強くて、障害壁、戦台、砲台、望楼、石を落とす穴、射撃穴、馬を阻む壁、支える壁、戦闘壁など、幾重もの防御施設があり、非常に堅固な守りです。金山嶺長城に登って、古い長城の壮美と雄渾を感じ、一つの民族の偉大と勇壮が感じ取られます。
観光のヒント
1.長城の内外は高い山、険しい嶺、果てしなく広がる樹海があり、四季の徒歩旅行に適しています。ここでは春に花が咲き、芳しい匂いが漂っています。真夏、草木は青々と茂って、雲と霧が立ち込めます。秋は紅葉が野山に満ち溢れています。厳冬は雪化粧です。
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2.朝と夜の景色が一番きれいです。夏と秋の雨の後、雲と霧と虹は金山嶺の一大景観です。5~10月は最もよい撮影時期です。
3.金山嶺望京楼に登ると、京城の城壁が見えます。